その男、激震!(62)

視線が熱くて痛い。

「俺には見る権利がある。正確には、俺だけが見てもいいんだ。この身体は、頭の天辺からつま先まで俺のものだからな。今後この身体に悪さするヤツがいたら、俺がぶっ殺してやる」
物騒だが大喜には嬉しい言葉だ。組長である勇一にも大喜の為に刃を向けた佐々木のことだ。自分の為に本気で殺すだろう。

一方で佐々木が自分のせいで殺人犯になるのは嫌だった。
あの変態男の素性が分かったら、今後じゃなくても殺すかもしれない。
佐々木の手が真っ白とは言わない。
組に籍を置いている以上、血に染めたこともあるだろう。
だが自分の愚かさの為に、佐々木に手を汚して欲しくない。
だから、大喜は誓う。
もう二度とバカなマネはしないと。

「何でもいいから、サッサと挿れろ! 食欲が失せたのかよ。サッサと喰え」
「全く堪え性のないガキだ」

ほら喰え、と佐々木が昂ぶった熱い先端を押し付けた。
大喜からヒッという小さな悲鳴があがり、身体がブルッと震えた。
変態男を思い出したことは佐々木にも容易に推測できたが、無視して身体を進めた。

「――くっ、―――オッサン…」

大喜が歯を食いしばる。
真珠入りのボコボコした塊が、容赦なく大喜をいたぶる。

「そりゃ、痛て~よな。だが、止めてやらね~ぞ。愛しているから止めねぇ」

長い間受け入れてなかったそこは、まるで処女のように佐々木を拒もうとするが、佐々木が欲望を見せつけるように荒々しく進む。

「…当たり…前だ…。――ここで、…止めたら、うっ、…絶交、だから、な…」
「絶交か? 可愛いこというじゃないか、エロガキ。ほら、全部のみ込め」

出っぱりが内壁を引っ掻きながら更に奥に進む。

「クソッ、……大したことない…これぐらいっ、」

根元まで収めた佐々木が大喜の上半身を起こし、繋がったまま胸に抱え込んだ。

「早く俺の形を思い出せ」

そのまま静止し、大喜の身体が佐々木に馴染むまで待った。

「――だから、ここで泣くなって…」

抱え込まれた頭に、佐々木からの熱い雫が降りかかる。