その男、激震!(207)

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「ふふ、私が時枝の粗末なものをわざわざこの手を汚して切るってこと?」
「え、違う???」
「時枝の変な菌に感染して、潤の脳が有り得ない発想を引き起こしている。時枝、どう責任取るつもり?」
「責任と言われましても…。潤さまが誤解しているとも…思えないのですが…」
「ふふふ、元秘書も現秘書が同じ発想とは、少々妬けるね。潤、今夜はお仕置きだから」
「潤さま、あのう…、顔が…悦んでますよ。程々にお楽しみ下さい。それから社長、私のモノにたいし『いっそ切ってしまえば? 必要ないじゃない』と確かにおっしゃりました。そして私の反論に却下と」
「だから? そのどこに私がこの手で時枝の粗末なモノをつまみ上げ、切り落とすという意味が? ただ提案しただけ。国語の文法を一からやり直したら? ちなみに却下は時枝の意見など聞く必要ないという意味だったんだけど。どうでもいいことに時間をとらせた責任を、時枝にはとってもらうからね」

まずは、と黒瀬が時枝の裸体を転がす。

「ふふ、私は魔法のポケットを持っているからね、必要な時に必要なモノが瞬時に現れる」

シャツのポケットから掌に隠れるぐらいの小さな何かを取りだし、時枝の双丘を割った。
時枝は自分の秘所が黒瀬の標的になっていることを即座に察知したが、

「ド変態の欲求不満の身体には、かなり効くんじゃない?」

身を捩る間もなく、異物が体内へ押し込められた。

「っ、――え?」

間の抜けた声が時枝から洩れる。

「期待外れだった?」
「期待はしていません! …が、何を挿入したのか、教えていただけませんか? あの…想像が付きません」

かなり小さい。
通常のローターより小さい。
異物が入りこんだ感触はあるが、それが振動するわけでも前後に動くわけでもない。

 

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