その男、激震!(204)

 『その男、激震!5』(時枝日記も含まれています)中央書店コミコミスタジオさまにて、お求め頂けます

タマ遊びだけでは放って置かれると思ったのか、双珠を前足で軽く踏みながら陰茎を舐めたり甘噛みしたりして、時枝に『構って』と訴える。

「時枝さんじゃなくて、俺が嫉妬されている?」
「…そのようです。私が不在の間に、いろいろ覚えてしまったようですね…コラ、駄目です…ユウイチッ、ァ」
 
艶っぽい声が時枝から洩れる。

「ユウイチ、時枝さんとの時間を邪魔してゴメンね」
 
張り付いていた時枝から潤が少し離れ、時枝の毛布の中を覗く。
ユウイチが動きを止め、毛布の隙間から自分を見る潤を見上げた。

『コレは僕の!』
 
いつもは潤には好意的なユウイチが、敵意剥き出しの視線を向ける。

「分かってるよ…でも…」
 
やっと会えた時枝と潤はまだ一緒に居たかった。

「もう少し、時枝さんと一緒にいてもいいだろ? 駄目?」
 
説得するように潤がユウイチに語るが、ユウイチは納得してないようで、潤に見せつけるように時枝へのアピールを続ける。

「…ぁん、ユウイチ…コラッ」
 
耳に届く時枝の声だけでなく、潤は視界でもユウイチに弄ばれ反応をしている時枝の身体の一部を確認した。

「時枝さん、身体、辛くないですか?」
「…返答に困りますね。辛いというより、潤さまとの再会にこんな姿を晒して申し訳ないというか…今更ですけど、少し羞恥も感じております」
「俺で良かったら…」

お手伝いさせて下さい、と潤は続けるつもりだったのだが…

「潤、私を放っておいて、いつまでド変態と戯れる気?」
「黒瀬!」
 
潤の戻りが遅いと黒瀬が再び現れた。
冷たい視線で時枝を見ている。
時枝は『ヤバイ、本気で怒っている』と背筋に冷たい何かが流れるのを感じた。

「夕飯を一緒に食べない気? 私より、そこのド変態と一緒がいいとは言わないよね?」
「そんなこと潤さまが言うはずないでしょう」 

潤より先に時枝が答えた。

 

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