その男、激震!(170)

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「若頭! 起きて下さいっ! 貞操の危機ですって!」

早くどうにかしないと、と木村が焦る。
なぜなら、佐々木の股間がのっぴきならない状態に陥っているからだ。
どうしよう、こうなったら殺される覚悟で…

「若頭ごめんなさい! 俺、若頭の留守中にダイダイと浮気しましたっ! ダイダイの中に突っ込みました――っ!」

半分、イヤ、全面やけくそだった。
ゴリラにイかされる佐々木は見たくないと、佐々木が目を覚ましそうなことを木村が大声で叫ぶ。
効果てきめん。

「なんだとぉおおおおっ!」

ピクピクッと耳が動き、佐々木が跳び起きた。
2匹のゴリラの存在など、佐々木には全く関係なかった。
ゴリラはゴリラで突然起き上がった佐々木に2匹ともひるむ。
猪突猛進、いつもはゴリラに喩えられる佐々木だが、今は突撃してくるイノシシそのものだった。

「ぐへっ」

佐々木の頭が木村の腹に食い込む。

「いつだ! いつの話だっ!」

倒れた木村の上に佐々木が馬乗りになり、木村の首を両手で掴んで揺らす。
当然、木村の首は絞まり、木村は呼吸困難で答えることなどできない。

「答えろっ、木村! 俺のダイダイにいつ手を出したっ! お前が惚れているのは俺じゃなかったのかっ! 俺が好きなあまりにダイダイを強姦して痛めつけようとでも思ったのか!」

!!! く、る、し、ィ……殺されるっ !!!

手足をバタバタさせた木村の顔が、みるみるまに真っ赤になっていく。
首を絞めている自覚がない佐々木は手を緩めようとはしなかった。

―――木村の窮地を救ったのは…

なんと、木村に誘いをかけたゴリラだった。

 

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