その男、激震!(166)

★文庫の帯プレ第二弾…制作中。。。ちょっと遅れていますが、お待ち下さいネ。★

 

「ここです」

大喜がノックすると中からドアが開いた。

「お待ちしていましたわ」

ルーシーが勇一を出迎える。

「…今日も綺麗だ」
「女性にはいつもそう言っているんでしょうね」

素直な感想を洩らした勇一に時枝は厳しい。
大喜も一緒に部屋に入った。

「この部屋のカメラは細工したから、管理室でもし画像チェックされても、別のカップル画像しか表示されない。普通に話しても、問題ないから。盗聴器もチェックしてある。俺は隣で待機しているから、終わったら内線で呼んで」
「お前は細かいな」

と大喜に向かって言った勇一に、

「あなたが雑なだけでしょ」

時枝が嫌味で返した。

「ありがとう、ダイコン。世話になったわ」
「だから、普通でいいんだって」
「そう? 女子会が楽しかったから、ツイね」

時枝が大喜にウィンクする。

「…そうだね。楽しかった…かな…。頑張って、時枝さん」

大喜がなんとも言えない表情で答えた。
笑顔にも見えるし、涙のない泣き顔にも見える。

「はい。頑張ります!」

そんな大喜を時枝は満面の笑顔で送り出す。

「勇一、緊急の用件です」

大喜が部屋を出るとすぐに時枝が切り出した。

「だろうな。ガキがあんな格好で俺の寝込みを襲って連れ出すぐらいだ。そんなに俺とヤりたかったのか? 身体が火照って眠れないんだろ…ヒィイイッ!」

時枝のハイヒールが勇一の股間を直撃した。
投げたのではなく、時枝がハイヒールを履いたまま、股間めがけて回し蹴りをしたのだ。

「…竿が折れたっ、タマがっ、上がったっ、…」

勇一が真っ青な顔で股間を押さえ、ピョンピョン跳ねる。

「天罰だ」
「…冗談も、…通じない…ひっ、…ひでっ、……はぁ…はぁ…、はぁ…」
「緊急だって言ってるだろ。お前のフニャチンどうなろうと知るか。今から俺が質問することに正直に答えろ」

機嫌を損ねると、更に酷いことが我が身に降りかかりそうで、勇一は素直に「…はい」と返事をした。

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