その男、激震!(202)

★黒桐Co.新刊でました!
 『その男、激震!5』(時枝日記も含まれている新刊です)中央書店コミコミスタジオさまにて、お求め頂けます

文庫帯企画小冊子年末に発送済です☆

 

「ユウイチ、今度こそ二人で遊ぼう」

正確には一人と一匹である。
黒瀬が去ったので寝室は時枝とユウイチが気兼ねなく過ごせる空間に戻った。

「俺に遠慮なんかしなくてもいいけど、他の人間に…ぁん、…こんなことしたら…ふぅ…ダメだぞ…?」

ユウイチに乳首を舐められ、吸われ、甘噛みされたら、ユウイチにエロス的な目的がなくても、時枝にスイッチが入るのは仕方ない。 
時枝の手が股間に向かう。

「ユウイチ…、勇一、…勇一…」

瞼の裏に人間の『勇一』が浮かぶ。

「もっと…ぁあ、はっ、はっ、」

乳首をユウイチの自由にさせ、時枝の手は勇一の代わりに自らをシュッ、シュッ、と扱く。

「勇一っ、…勇一、…お前は本当にっ、…イイ男だ…はっ、は、…ぁあん、ユウイチ、そんなフェイントは…やっ、」

大好きなご主人さまの変化に気付いたのか、それとも『勇一』を連呼され、ジェラシーを感じたのであろうか? 
ユウイチが乳首を離れ、別の場所を舐め始めた。

「そんなところ…悪い子だ…っ」

時枝の手伝いでもしようというのか、ヌルヌルした舌を巧みに使い、双珠で遊ぶ。

「ボール遊びを…一体、誰が……教えたんだ…?」
「申し訳ございません。私かもしれません」
「!」

時枝の手が止まる。顔をあげると黒瀬とは別の知った顔が立っていた。

「――潤さま」
「時枝さん…お忙しいところを…その、お邪魔して…あの…スミマセン…続けて下さい」

頬を桃色に染めたスーツ姿の潤が立っていた。
痴態を覗かれた羞恥より、バツの悪そうな潤が気の毒でならない。

「潤さま…お元気そうで。変なモノをお見せしてしまい、こちらこそ申し訳ございません。少し見ないうちに凛々しくなりましたね」
「ありがとうございます!」

潤は少し前のユウイチみたいだった。近づきたいのに近付けない。
予想外のものを目にした後では特にそうだろう。

 

ダイダイです ランクに参加中です。下のランクバナー(1)(2)で応援〔ポチ〕頂ければ幸いです。もう2月だ! 時間が過ぎるのが本当に早い!
(1)にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ& (2)
Thanks a lot!

トラコミュ
オリジナルBL小説・・・ストーリー系